Wedding in Côte d’Azur (2)(jp)
南フランスの地中海に面した地方、「紺碧の海岸」の意味を持つコート・ダジュール。
ニースに行こうとしたイギリスの政治家 H.ブルーム(Henry Brougham, 1st Baron Brougham and Vaux)がコレラ流行のため目的を果せず、当時は貧しい漁村にすぎなかったカンヌに偶然泊り (1834)、気に入って別荘を建てたのが繁栄のきっかけになりました。
やがてビクトリア女王など、王侯貴族,メリメ,モーパッサンらの文化人も集う地となっていきました。
19世紀末から第一次世界大戦前、「ベルエポック」と呼ばれる時代には、北ヨーロッパの王侯貴族たちが冬を過ごし、春に戻るというライフスタイルを創造しました。
その頃建てられた豪華な別荘が「ネグレスコ」に代表されるような高級ホテルになっています。
ピカソやルノワールなど偉大な画家たちを魅了してきた土地としても有名です。